もっと早く知っていたら選択の幅が広がったのに、、、という声をきくことが多い「働く」こと「働き方」について、この記事では「働く」を楽しんでいる、「働く」を通して成長している大人に、働く楽しさ、働くうえで大切にしていることを聞いてまとめました。
今回は、コロナ禍でも大阪の魅力を多くの人に届けたい!という思いからSPOON DELI-OSAKA-(スプーンデリ大阪)を立ち上げた海下里恵さんに「働く」についてお話をお聞きしました。
目次
海下里恵さんってどんな人?
まずは、海下里恵さんのご紹介から。
お名前:海下 里恵(かいした りえ)
年 齢:35歳
現在のお仕事:スプーンデリ大阪 代表(プロデュース、ディレクション担当)
海下さんは、2人のお子さん(インタビュー当時、1年生と年中さん)がいるお母さんでもあります。
今の仕事をするまでは何をしていたの?
学校を卒業後、看護師として働いていました。
その後、出産・育児をする中で看護師をやめて、自宅でインターネットで商品を売るお仕事(ブログ)を始めました。
インターネットで商品を売ったり、情報を発信するお仕事をしている中で
コロナウイルスの感染が拡大し、地元大阪の飲食店が苦しい状況になっていることを知り
何か自分が役に立てることはないか?と思って自分にできることを考え始めました。
そこで、インターネットで商品を売っていた経験を活かして、コロナ禍でも地元の飲食店の役に立つことができて、大阪の食文化をもりあげることもできるグルメブランドを立ち上げよう!とSPOON DELI 大阪(スプーンデリ大阪)を立ち上げました。
スプーンデリ大阪の代表の仕事って?
>スプーンデリ大阪の代表ってどんな仕事をしているの?と思った人もいるかもしれないので、海下さんが代表としてどのような活動(仕事)をしているのか聞いてみました。
海下さんは、地元大阪の魅力的な飲食店の商品を全国に提供できるように、仕組みを作ったり、商品を販売したい!と言ってくれるお店を探して、インターネットで販売するためにどうしたらよいかを相談しながら決めるお仕事をしています。
「仕組みを作る」ということを更に具体的にいうと、
- 販売する商品を探して決める
- 販売できる状態を考えて決める(袋につめる?瓶につめる?ラベルはどうする?等)
- 販売できる状態にしてくれる工場を探して決める
- 販売できる工場から出荷(お客さんへ届ける)方法を探して決める
- 販売する場所を考えて、作って、決める(ECサイト?実店舗?等)
といった商品を販売できる状態にするための流れを作ることを海下さんが代表として中心(リーダー)になって行っています。
仕事のやりがい、楽しさは?
>仕事の中で感じるやりがいや楽しさはどんなことがありますか?
商品を買ってくれたお客さんから「おいしかった!」と言ってもらえたときはとてもうれしいです!
また、「今度お店に行ってみたい!」と言ってもらえるのもとてもうれしく感じます。
スプーンデリ大阪には、大阪の飲食店を盛り上げる!という目的もあるので、今はコロナで旅行や外食が制限されてしまっていますが、お店に食べに行けるようになったら行ってみたい!と言ってもらえるのは、この活動をしていて良かったと思う瞬間でもあります。
※実際のお客様からの声はスプーンデリ大阪公式サイトから見ることができます
仕事の大変さ、難しさは?
元々飲食関係の仕事をしていたわけではないので、新しいことを始める中で、うまくいくかわからない状況で、一緒にやってくれる人を探すのが大変でした。
>うまくいくかわからない状況で頑張れたのはなぜですか?
失敗したらどうしようと考えず、失敗しても痛くないように確認しながら進めるようにしていて、自分の中で守るべきライン、手を引くラインを決めて動くようにしています。
同じ目的、理念をもって一緒にお仕事をしていただける方に出会うことは大変でしたが、素敵なメンバーに恵まれて、飲食店の方にもいろいろと教えていただきながらお仕事ができています。
直接一緒にお仕事をしているわけではないですが、スプーンデリ大阪を立ち上げる前から関わりのある方からも応援していただけたり、ご意見をいただけたりと、周りの方からの支えに感謝しながら日々のお仕事に取り組めています。
仕事の中で大切にしていることは?
「失敗から学ぶ」ことを大切にしています。
スプーンデリ大阪の仕事を通して「たまたまうまくいくことほど怖いことはない」と感じることが多くあるので、失敗してしまったときも「今、失敗できてよかった」と思うようにしています。
また、スキルや能力より自分がどれだけ本気なのか、を伝えることが大事だと思っています。
なんでもそうだと思うのですが「好きでやっている状態が一番伸びる」と思うんですね。
言われてする勉強、テストのためだけにする勉強より、
自分で目的意識をもって学ぶこと、勉強という感覚ではなく、好奇心、気になって調べてみて実行してみる、を繰り返していくことが大切だと感じています。
私自身も、やりたいことをやるために日々新しいことを学んでいる状況です。
もうひとつ、
今の仕事で大切にしていることは、「気持ちをもって仕事をすること」です。
「この人がこういう思いで作った商品」という部分が大事だと思っています。
機械で量産されたケーキより、パティシエが一生懸命考えて作ったケーキや
自分の子が初めて自分でつくったケーキのほうが素敵だと思うんです。
スプーンデリ大阪では「商品に対する作り手の思いまで伝えること」を意識しています。
この記事を読んでいる人へのメッセージ
>さいごに、この記事を読んでいる人へメッセージをお願いします!
もしかしたら、仕事をするのは生きるために仕方ない、めんどくさい、仕事っていやなものと思っている子もいるかもしれないけど、本当は「仕事って楽しい」ということを知ってほしいな、と思っています。
どんな仕事も誰かから必要とされているし、誰かの役に立てることが仕事の原点だと思うので、これから社会に出るまでの間に自分が夢中になれること、将来やりたいことをみつけていってもらえたら良いな、と思います。
>海下さん、ありがとうございました!
今回はスプーンデリ大阪の海下さんにお話をお聞きしました。
失敗から学ぶ、誰かの役に立つこと、気持ちをもって働くこと、というキーワードが印象的でしたね。
私も、みんなそれぞれ「自分の好きなこと・得意なことで誰かの役に立てる」ことがあると感じています。
海下さんのお話の中でも「好きでやっている状態が一番伸びる」という言葉がありましたが、好きなこと・得意なことを仕事にできると、毎日の仕事が本当に楽しくなり、大変なこと、つらいことがあってもあきらめずに乗り越えていけるようになります。
今はまだ好きなこと・得意なことがみつかっていなくても大丈夫!
これからの生活の中で、好きだな~、楽しいな、得意かも!ということをたくさん発見していきましょう!